シルバーのクリーニング 安全な方法2つ・注意が必要な方法1つ。

「あれ?このリングめっちゃ黒い!」

久しぶりに出したシルバージュエリーが変色してしまってびっくり。
そんなあなたのための、自宅ですぐできるクリーニング方法2つと、気を付けてほしいやり方1つです。

とにかく今すぐ、ちょっとでもきれいにしたい方は参考にしてみてくださいね。

急いでいる方は「なぜ黒くなるのか?」の説明を飛ばして具体的な解説からお読みください。

なぜシルバージュエリーは黒くなるのか?

酸化と硫化

シルバー製品を買ったとき「温泉に入るときははずしてね。」と言われたことはありませんか?
これは温泉(硫黄泉)の硫黄に銀が反応して起こる「硫化(りゅうか)」という現象です。

一般に「サビ」と言われるのは「酸化(さんか)」で、空気中の酸素と反応して起こる現象です。

デザイン上わざと硫化させているブランドもありますが、ピカピカのシルバージュエリーが好きな方は避けたい現象ですよね。

いつもピカピカのシルバージュエリーをつけたい、おうちで手軽にクリーニングしてみたいというかたは参考にしてみてください。

いちばん簡単なのは「歯みがき粉」

もっとも手軽に材料が手に入って、簡単にきれいになる方法は「歯みがき粉」です。

なぜならいつもおうちにあり、体に害がないものだからです。
ネットで検索すると「シルバーを磨けるよ。」と、よく出てきますが「ホントに大丈夫?」と不安に思っていませんでしたか?大丈夫です。

実はけっこう昔から歯みがき粉は使われていた

職人時代に仲間と「シルバーいい匂いになっちゃうよね。」と笑いながら話した記憶があります。

実際にシルバー製品に歯みがき粉を使うことは昔から知られていました。

誰が始めたかはわかりませんが、私が初めて知ったのは職人になってしばらくしてからです。
1990年代後半でしょうか。

歯みがき粉には研磨剤が入っているため、ピカールやウイノールといった専門の研磨剤に似た効果があります。

歯みがき粉で磨く

やり方はかんたんで、布に付けそのままやさしくこすります。
布を軽く湿らせると余計なキズが付きにくいです。

楊枝や綿棒を使って細かい隙間を磨くとこともできます。
楊枝を使うときは先端にティッシュをほんの少し巻き付けます。
そうすると細いスキマに入り便利です。

「あんしん」「すぐできる」

歯みがき粉は口に入れるものなので、人体に害がなく安心して使えます。
どのおうちにもあるので思い立ったらすぐできるのもいいですよね。

ただし顆粒や炭粒入りのものは余計なキズが付きやすいので避けましょう。
塩入りも変色とキズの恐れがあるのでこちらも注意が必要です。

安定の専用磨きクロス

つぎにご紹介するのは「専用磨きクロス」です。
あら、専用のやつ出しちゃうなんてずるくない?手軽じゃないじゃん、て思いましたよね。

理由を説明しますね。

手軽なのに安心な専用クロス

専用クロスは今やどこにでも手に入るメジャーな商品。
すぐに買えるのが理由の一つです。

シルバー製品はとてもキズが付きやすいです。
研磨力の強い歯磨き粉は便利ですが、ほんの少しの変色なら歯磨き粉じゃない方が安全。
それに歯磨き粉は水洗いが必要なので、石が付いたものは避けたいのが本音です。

今はネットや100均でも取り扱いがあるほどです。
専用のアイテムなので、安心して使えるのが二つ目の理由です。

シルバー以外の専用クロスもある

専用磨きクロスとは各素材に合わせた研磨剤が付いている布や、布の性質で表面の汚れなどをきれいにふき取る効果があるものです。

水洗いを避けたいパールやターコイズ、オパール製品をお持ちの方には、液体クリーナーやクリーム状の研磨剤より、すすぎのいらない専用クロスがおすすめです。

研磨剤の入っているものはくすみだけでなく細かい傷も磨けるため、気になるリングのアーム部分もお手入れできますね。

一度くすんでしまったり黒く変色してしまったものは、表面の被膜を取る必要がありますので、専用の研磨剤付きクロスを使う方が良いでしょう。

以上が専用クロスをおススメする理由です。現在はダイソーなどの100均やネット販売などどこでも手に入る商品になりました。何かのついでに買っておくといざという時役立ちますよ。

どこでも手に入るプロ用商品

「ポリマール」はジュエリーの現場でも時々使うことがありました。
普段は大型の機械と研磨剤で磨き仕事をしますが、熱や水に極端に弱い預かりものの仕上げにはこれを使っていました。
昔は工具屋さんで調達していましたが、今はネットでプロ用商品を買える時代です。

本当に便利ですよね。

参考にAmazonの商品ページリンクをご覧ください。
もしくはGoogleで「ポリマール シルバー」「ポリマール ジュエリー」などワード検索してみてくださいね。

シルバー用ポリマール

 ゴールド用ポリマール

 プラチナ用ポリマール

重曹は注意が必要

ネットで検索すると「重曹」というキーワードが上がってきます。とてもきれいになりますが、重曹を使う場合は注意が必要です。

解説いたします。

注意3点

①熱湯・重曹を使うので子供や肌の弱い方にはあまり向かない。

お子さんや肌の弱い方はとくに、熱によるヤケドやアルカリ成分による肌荒れに注意です。
皮膚や服についたときは水でよく流してくださいね。火傷だけじゃなく、アルカリで肌が荒れてしまうことがあります。

②シルバー製品についている石は水や熱に弱いものが多い。

石が付いているものも注意が必要です。
ターコイズやラピスなどの多孔石は水を嫌います。オイルや樹脂のコーテイングや充填処理されている石が劣化する可能性もありますので、石付きは避けた方が良いでしょう。

③セッティングがめんどくさい(材料を間違うと余計に変色する)。

使うアイテム3つのどれか一つでも無いとほしい結果が得られません。
「重曹」「アルミホイル」「熱湯」の3点セットが必要です。シルバーの製品にしか使えない方法ですのでご注意ください。

とはいえとても有効な方法であるのも事実。

チェーンのような細かい隙間があるものや、石などが付いていない地金だけの製品であればこの方法はとても有効です。

やり方

1. お皿やお茶碗にアルミホイルを敷く。

2. 重曹を大さじ2入れお湯(約80℃)を注ぐ。

3. へシルバー製品を浸す。

アルミと重曹が化学反応をおこし、シルバーの変色をもどします。
すぐに変化が出てくるため様子を見ながら引き上げてください。

材料と温度が重要

重曹と熱湯だけだとさらに変色し、水でやると効果が得られず失敗します。

必ずこの3つの材料を用意しましょう。

重曹を使う場合は注意が必要ですが、正しいやり方を確認して、チェーンなどからトライしてみてください。その際は熱湯やアルカリ成分に気をつけましょう。

ゴム手袋や指サック、ピンセットを活用してください。

まとめ

いかがでしたか?
シルバー製品は意外と簡単にお手入れできることがお分かりいただけたでしょうか。

おさらいします。

1. 歯磨き粉で磨く
 家にあるもので簡単安全にトライできる。
 こまかいところは楊枝や綿棒を駆使してがんばろう。
 こすりすぎ注意!

2. 専用の磨きクロスを使う
 100均やネットで買えて便利。専用なので間違いない。
 シルバー以外にも金やプラチナ専用のクロスもある。

3. 重曹洗いは注意する
 石付きなどは破損の恐れもある。
 アルカリや熱湯でお肌を傷めないように注意。
 でもめっちゃきれいになる。

以上のことに注意していただければ、コスパもよくいつもきれいなジュエリーをキープできます。
そして、うっかり石を壊してしまったりすることもないでしょう。

これらの方法は元ジュエリー職人のわたくしが実際やったものや、検証していちばん安全な方法と確認したものです。

出来そうだな、と思うものからやってみてください。

変色させないために

出来るだけ黒く変色させないために、使い終わった後汗や皮脂をふき取りましょう。
日々のお手入れにはセーム革やメガネクロスでもよいですし、軽くティッシュペーパーで拭くだけでも差が出ますよ。お試しくださいね。

ネット上には不確かなお手入れ方法もたくさんありますので、注意して、吟味して参考にしてくださいね。

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